トマダ・デ・カストロTomada de Castroスペインリアス・バイシャス[Val do Salnes]

リアス・バイシャスの手本的存在の正統派アルバリーニョ

リアス・バイシャスの中心地、バル・ド・サルネスで100年以上に渡り代々ブドウ栽培を行ってきた歴史ある栽培家が1998年に創業したボデガ。

Introduction生産者紹介

スペイン最高貴の
白品種

スペイン北西部に位置するガリシア州で最も重要なD.O.であるリアス・バイシャスは、スペインを代表する白ワインの生産地である。大西洋に面したこのエリアは、複雑に入り組んだ海岸線と深緑に包まれた渓谷が織りなす景観の通り、気候は海の影響を強く受けて温暖・多雨である。暑く乾燥したスペイン内陸部の産地とは対照的に、一般的にリアス・バイシャスでは夏の最高気温は30度を超えることは珍しく、真冬でも氷点下になることは少ない。また、年間平均降水量は1600mmと他のスペインの生産地と比べても多く、秋から春にかけて雨がよく降る。

かつてのリアス・バイシャスは、垢抜けない自家消費用ワインの産地だった。その大きな要因は、小農制度にあった。畑が子供の数で等分して相続され続けた結果、各生産者が所有する畑の面積が少なくなりすぎ、ワイン造りを産業として発展させるのが難しかったのだ。各生産者の平均所有畑は0.5ha以下、その中にはブドウの樹を数本しか持たない生産者も含まれる。しかし、1980年頃から意欲の高い栽培家や醸造家の間で土着ブドウのアルバリーニョのポテンシャルを見直す動きが高まり、1988年にD.O.リアス・バイシャスが誕生すると、この地のワイン造りは急激な成長を遂げた。D.O.設立から20年で6倍以上も栽培面積が増え、当初は3つだったサブリージョンも5つになった。この劇的な変化をもたらしたアルバリーニョは現在、リアス・バイシャスの総栽培面積の95%を占め、スペインで最も高貴な白品種という揺るぎない地位を誇る。

注目すべき
サブリージョン

リアス・バイシャスのサブ・リージョンは大西洋沿岸部に3つ、内陸の渓谷に2つあるが、その中心的役割を担うのがバル・ド・サルネスだ。D.O.設立時から認められた由緒正しきこのサブ・リージョンは、一説によるとアルバリーニョの原産地とも伝えられる。栽培面積はD.O.全体の3分の2以上を占め、栽培される品種の99%はアルバリーニョであるというデータが示す通り、リアス・バイシャスのアルバリーニョを語るには必須の生産エリアである。

バル・ド・サルネスの畑はリアス・バイシャス北部の大西洋沿岸に沿って広がるなだらかな丘陵地帯に拓かれている。その標高は最高100mほどとあまり高くなく、非常に起伏が少ない地形だが、海の影響を大きく受けた気候はリアス・バイシャスの5つのサブリージョンの中で最も涼しく雨が多い。時にはミネラリーでエレガントなキャラクターがリースリングと、豊かなアロマがヴィオニエと並び称されるアルバリーニョの美点は、この冷涼湿潤な気候と、リアス・バイシャスのワインを特徴づける花崗岩土壌のミネラル感により際立つ。アロマティックな香り、広がりある果実、清々しい酸、角は丸いが芯の強さを有するミネラル、海を感じさせるほのかな塩味…リアス・バイシャスの白を思い浮かべた時、多くの人がイメージする正統派の味わいを、バル・ド・サルネスのアルバリーニョは備えている。

誇り、
そしてシンプルに

トマダ・デ・カストロは、このバル・ド・サルネスのクラシックな魅力を表現する生産者の一人だ。創業は1998年と若いが、100年以上もこの地でブドウ栽培を行ってきた歴史ある栽培家で、ワイナリー設立以前もブドウは他に売ることなく、自家用ワインを手掛けてきた。設立者のカルロス・カストロが目指すのは、ブドウの最高のクオリティを引き出し、ナチュラルでデリケートな要素を余すことなくアルバリーニョの香り高さをワインに表現することである。畑仕事に最も手をかけ、醸造では人の手の介入を最小限にとどめるワイン造りには、リアス・バイシャスの伝統とクリーンな現代的手法が共存している。バル・ド・サルネスのみに所有する8haの畑のブドウはアルバリーニョ100%。雨が多い気候の中、ブドウの葉や樹の間の通気性を確保するため、昔ながらの棚仕立てで栽培を行っている。また、かび病が発生しやすい環境だが、入念な畑仕事を行うことで、薬剤の使用を最小限に抑え、畑を健全に保つよう努めている。

ブドウのクオリティを第一に考えた醸造方法は至ってシンプルだ。ブドウの実が互いを押しつぶさないよう、ブドウは収穫後、小さなカゴに入れて速やかにセラーに運ばれプレス機に入れられる。低温で温度管理しながら行うアルコール発酵や、澱引き後の熟成にはステンレスタンクを使用。現在ではカルロスの娘であり醸造家でもあるエリサベトもワイナリーに加わり、バル・ド・サルネスの王道のアルバリーニョというべき表現に更に磨きがかかる。2012年には新たなキュヴェ、グラン・リバドが生みだされた。ワイナリーが本拠を置く町、リバドゥミアに因んで名づけられたこのワインには、ワイナリーの誇りとともに、シンプルにリラックスしてリアス・バイシャスのアルバリーニョを楽しんでほしいという彼らの想いが込められている。

Technical Dataテクニカルデータ

オーナーCarlos Castro
醸造責任者Elisabeth Castro
土壌花崗岩
栽培方法リアス・バイシャス伝統の棚仕立てで栽培。雨が多く、完全に有機農法で栽培することが難しいエリアだが、薬剤の使用を最小限に抑えるべく、ブドウの樹を入念に手入れし、畑の状態を健全に保つよう努めている。
醸造方法手作業で収穫後、ブドウは16kgの容量の小さいカゴに入れてセラーに運ばれる。除硬・選果し、空気圧式のプレス機で圧搾。果汁をステンレスタンクに移し、24時間12-15度の低温でデブルバージュ。クリアになった果汁のみをステンレス製の発酵槽に移し、16-18度で温度管理しながら自然酵母で2週間アルコール発酵。その後澱引きし、ステンレスタンクで6ヶ月熟成。

Item Listアイテム一覧

※アイテムリストは随時変更になります。
※価格は税抜き表示です。

2016 Gran Ribad Albarinoグラン・リバド アルバリーニョ

希望小売価格¥2050

産地D.O. Rias Baixas
ブドウ品種アルバリーニョ100%
熟成ステンレスタンク6ヶ月

リアス・バイシャスの代表的サブ・リージョン、バル・ド・サルネスのクラシックな魅力をシンプルに楽しむために生まれた正統派アルバリーニョ。ミネラル香る涼やかなアロマ。クリーンなアタックに続き、徐々にマセドニアのフルーツや蜜っぽさを備えた果実が広がる。しっかりとしたミネラル感とフレッシュな酸が味わいにメリハリを与え、伸びやかさを与えるフィニッシュには、ほのかな塩っぽさが漂う。