ドメーヌ テシエDomaine Tessierフランスブルゴーニュ[Meursault]

リュット・レゾネ、ロッタ・インテグラータ

『ブルゴーニュ最高の無名の生産者』に数えられる
ムルソーのライジング・スター

輝くようなミネラルを軸として密度が高く凝縮しながら、同時に非常にピュアで繊細な彼のワインは、ムルソーの新世代の象徴たるにふさわしい。

Introduction生産者紹介

ムルソーの新星
アルノー・テシエ

ジャンシス・ロビンソンがその卓越した技量を認め、ビル・ナンソンが『ブルゴーニュ最高の無名の生産者』に数えるムルソーのライジング・スター。それがアルノー・テシエである。
近年、醸造面で造り込むのではなく、真摯な畑仕事とテロワールがもたらすブドウの個性を重視したクリアなワインを手掛ける生産者が増えてきているが、その中でもアルノーのワインは土地の本質を表現する透明度の高さが傑出している。ムルソーの特徴は、「ミネラリーで香り高いワインを造る土壌」だというアルノーの言葉通り、輝くようなミネラルを軸とする彼のワインは密度が高く凝縮しているが、同時に非常にピュアで繊細だ。オークとボリュームを全面に出した昔ながらのムルソーとは対極にあるその味わいは、このアペラシオンの新世代の象徴たるにふさわしい。

7.5haの所有畑はブルゴーニュ・ブランの区画の一部を除き、全てムルソーにある。ムルソーの三大プルミエクリュに数えられるシャルムやジュヌヴリエールをはじめ、近隣の生産者がうらやむほどムルソーを代表する畑が揃っている。テシエ家が優れた畑を所有していることは、ブルゴーニュ評論の大家アラン・メドーも認めるところだ。

畑仕事に明け暮れる
一途な仕事ぶり

素晴らしい畑を持ちながら、これまで全く知られていなかったのは、アルノーの父親のミシェルがブドウ栽培を自ら行うようになるまで、畑は他の生産者に貸し出されていたからだ。ミシェルの代でも、収穫したブドウの大半をネゴシアンに売っていた。2005年にミシェルが早世した際、畑が売却されるのではという噂も立ったが、ワイン造りが何よりも好きだったアルノーは、弱冠21歳にしてドメーヌを継ぐ道を選んだ。更に彼はブドウ栽培を続けるだけでなく、本格的に元詰めすることを決意した。2006年、アルノーはネゴシアンにブドウの供給を続ける傍ら、初ヴィンテージを仕込んだ。その数わずか1500本。ドメーヌとしての実績を持たない若者にとって大きな挑戦だったが、アルノー・テシエの名は瞬く間にワイン関係者の間を駆け巡った。

短期間で大きな注目を集める生産者となったアルノーだが、彼のワイン造りの要となるのは常に変わらず畑である。「健全なブドウと低収量がワインのクオリティを決める」という信条を持つ彼は、文字通り週末も休むことなく畑仕事に明け暮れている。その一途な仕事ぶりは、人を雇うことなく、同じく醸造家である妻のカトリーヌと実質2人で畑の世話することからも明らかだ。

テロワールの個性を
際立たせる

栽培はほぼビオロジックで、除草剤や殺虫剤は使用しない。1ヘクタールあたり1万本ものブドウが植えられた畑は低いグイヨで仕立てられ、念入りに剪定される。樹液が運ぶ養分をブドウに集中させるため、実がならない方の枝は全て春先に切り落とし、光合成に有利になるよう、長梢を通常よりも高く固定し、除葉はしない。葉を残しておくことで、ブドウが直射日光や雹などから守
られ、ゆっくりと成熟するという利点も生まれる。香りとフレッシュ感を第一に考えるアルノーは、標準よりも早めに収穫を行うが、広い光合成面積を確保した栽培のおかげで十分な糖度を備えたブドウが得られる。

一方、醸造面では、各テロワールの個性を尊重するため、人の手の介入は最小限に止めている。熟成に用いる新樽率も30%以下と低い。アルノーは既に、ブドウ、ひいてはテロワールの個性をいかにワインの中で際立たせるかということにも長けている。シャブリの名手ヴァンサン・ドーヴィサも一目置く醸造センスの持ち主なのだ。

「ブドウがワインを造る」、「偉大なワインは優れたテロワールから生まれる」。優れたワインを語る際に度々口にされるこれらの言葉を、アルノー・テシエを前にすると思い起こさずにはいられない。ムルソーは本来どんな土地であるのか、それを知るためには必ず飲むべき生産者の一人である。

Technical Dataテクニカルデータ

オーナーArnaud Tessier
醸造責任者Arnaud Tessier
所有畑面積7.5ha。Bourgogne Chardonnayの畑の一部がピュリニーにある以外は全てムルソー
土壌粘土石灰質
栽培方法リュット・レゾネだが、できるだけビオロジックで栽培を行っている。
醸造方法香りとフレッシュ感を第一に考えているため、収穫は早め。必要に応じて畑で選果。房ごとプレスし、1000-3000Lのステンレスタンクで20-30時間のデブルバージュ後、228Lのバリックに移して自然酵母で発酵。発酵期間は1-3ヶ月間、温度は18-20度。冬から春にかけてマロラクティック発酵。澱とともに12ヶ月熟成させる間、バトナージュを行う。熟成後はブレンド前に1度澱引きし、瓶詰め前に必要に応じて清澄・軽くろ過する。
メディア掲載ヴィノテーク414号
ワイナート78号 『現地ソムリエが選ぶブルゴーニュベストバイ30』に選出
ワイナート78号 『注目の造り手12 "Rising Stars in Bourgogne 2015"』に掲載

Item Listアイテム一覧

※アイテムリストは随時変更になります。
※価格は税抜き表示です。

2015 Bourgogne Blanc Champ Perrierブルゴーニュ・ブラン シャン・ペリエール

産地Bourgogne
ブドウ品種シャルドネ100%
熟成バリック12ヶ月(新樽15%)
アルコール度数12.5%

ムルソー村とピュリニー村の境にある区画。ブドウの大半が樹齢40年以上。レモンやリンゴのフレッシュな香りに続き、熟した黄色い果実が開く。ジューシーな果実の中にピュリニーを思わせる鮮烈なミネラルが潜む。アタックからフィニッシュまで一貫してピュアな味わいは、軽やかだがキメ細かく、しっかりと焦点が絞られている。

2015 Meursault Les Grands Charronsムルソー レ・グラン・シャロン

産地Meursault
ブドウ品種シャルドネ100%
熟成バリック12ヶ月(新樽25%)
アルコール度数13%

斜面中腹にあり、ひとつ畑を挟んだ南隣はムルソーの名高いプルミエクリュ、グット・ドールという恵まれた立地を誇るヴィラージュの区画。リンゴや黄桃のフローラルな香り。丸みを帯びたアタックに続く味わいは、アロマティックでふくらみがある。心地よい緊張感を伴い、ミネラリーな余韻へと続く。

2015 Meursault 1er Cru Le Poruzot Dessusムルソー プルミエクリュ ル・ポリュゾ・ドゥスュ

産地Meursault 1er Cru
ブドウ品種シャルドネ100%
熟成バリック12ヶ月(新樽25%)
アルコール度数13%

最高樹齢60年以上。ポリュゾ・ドゥスュは、ポリュゾの中で最も優れた斜面上部の区画。所有区画はジュヌヴリエールに隣接する。石が多く表土の薄い土壌を持つ東向き斜面にあり、緊張感と高い密度を備えたワインを生む。熟したレモンや白い花のフローラルな香り。トーンの高い緻密な味わいに、シャルドネ・ミュスクと名付けられたクローンが芳香を添える。

2015 Meursault 1er Cru Les Charmes Dessusムルソー プルミエクリュ レ・シャルム・ドゥスュ

産地Meursault 1er Cru
ブドウ品種シャルドネ100%
熟成バリック12ヶ月(新樽25%)
アルコール度数13.5%

樹齢30-60年以上。シャルム・ドゥスュは、ムルソーの三大プルミエクリュに数えられるシャルムの最良区画。黄色い柑橘類を思わせる優美な香り。シャルムらしいふくよかでボリュームある味わいの中に、緊張感を秘めている。ミネラル漂うフローラルな余韻は非常に長い。

2015 Meursault 1er Cru Les Geneverieresムルソー プルミエクリュ レ・ジュヌヴリエール

産地Meursault 1er Cru
ブドウ品種シャルドネ100%
熟成バリック12ヶ月(新樽25%)
アルコール度数13%

ムルソーの三大プルミエクリュに数えられるジュヌヴリエールの中でも、所有畑は上部区画にあり、ポリュゾ・ドゥスュに隣接する。白い花やハチミツが軽やかに立ち上るクリーンな香り。クリスタルのような透明感をたたえた味わいは、シルクのように艶やかで、エネルギーと気品に満ちている。ジュヌヴリエールの洗練されたキャラクターがピュアに表現されている。