シャルトーニュ・タイエChartogne-Tailletフランスシャンパーニュ[Merfy]

ビオロジック、ビオディナミ認証なし

かつての『グランクリュ』を現代に復活させるシャンパーニュの新星

名立たる畑と並ぶ価格でぶどうが取引された、かつての『グランクリュ』メルフィ。砂を多く含むメルフィのテロワールならではのふんわり広がる華やかさと複雑さ。次世代を担う生産者として、国内外のワイン専門誌で高い注目度と評価を獲得。

Introduction生産者紹介

生産者
アレクサンドル・
シャルトーニュ

果てしない熱意を持った1983年生まれの30歳。
大学の卒業研修でジャック・セロスのアンセルムに師事。多大な影響を受け、2006年に両親が営むシャルトーニュ・タイエに戻った。セロスで学んだことは「ブドウの根をまっすぐ伸ばす方法」と「自然環境を尊重したワイン造り」であると語る彼にとって、畑表面の草だけでなく土中の微生物まで殺して土を不活性化させ、ブドウの樹がまっすぐではなく横方向に根を広げてしまう環境を作り出す除草剤は無用のものだった。その代わり手間はかかるが、野草をコントロールし畑に空気を含ませるために畑を鋤き耕している。馬や機械が入れないほど樹間の狭い畑は人の手で耕すという念の入れようである。
さらに先人の経験と記録にもヒントを求めた。ヴィンテージの出来やブドウの取引について18世紀の初めから代々絶えることなく綴られていたシャルトーニュ・タイエの家長の日記から優れた畑を割り出し、古い文献から昔のメルフィではブドウの樹1本につき4房までしか実をつけさせなかったことを知り、通常の半分以下に収量を抑え、自根で密植されていた当時のスタイルの畑も復活させた。他にも日当たりを良くしてブドウの熟度と糖度を上げるため、他の生産者の畑より長くブドウの枝を切り、ベースワインの発酵には畑の土壌によってステンレスタンク、タマゴ型のコンクリートタンク、バリックを使い分けるなど様々な工夫を凝らしている。
細かな違いがひとつひとつ積み重ねられた彼のワインは、先代の頃に増してミネラル感豊かで土地のエネルギーに溢れている。

かつてのグランクリュ、メルフィとは

1683年にブドウ栽培家として創業、1960年代にシャンパーニュ造りを開始したシャルトーニュ・タイエは家族経営のレコルタン・マニピュランである。樹齢の高い区画を尊重し、収量を制限。収穫時には厳密な選果を行い区画ごとに醸造を行うなどテロワールを尊重したワイン造りにより、質の高いシャンパーニュを生みだしてきた。

シャルトーニュ・タイエが位置するのはランスの北西に位置するメルフィという小さな村である。今でこそ知名度は低いが、18世紀にはヴェルズネイやアイなど現在のグランクリュの村と同等の最高ランクの価格でブドウが取引されていたという歴史を持つクオリティの土地である。砂質をベースとした土壌のおかげでフィロキセラからの被害もそれほど大きくなかったが、ランスの街やモンターニュ・ド・ランスの村々を一望できる高台にあることから20世紀の2回の世界大戦では戦略的要地となり、ブドウ畑は徹底的に破壊された。1950年代にようやく畑が再建され始めたが、その頃にはかつての栄光とワイン造りがすっかり失われてしまったという歴史を持つ。
この地の利点は『土壌の多様性』。グランクリュの村の土壌がほぼ粘土とチョークで構成されているのに対し、メルフィは砂質を主体に海抜によって砂岩、粘土、石灰と様々なタイプの土壌が混ざり合い、チョークの下層土を厚く覆っている。クオリティに関する歴史的根拠が確かで、同じ村でもブルゴーニュのように区画ごとのテロワールがこれほど多様な土地は滅多にない。

テロワールへのこだわりと細やかな土壌分析

独自の土壌の多様性を詳細に把握するためにDRCやジャック・セロスと同じ世界的権威を持つ土壌学者クロード・ブルギニョンに土壌分析を依頼。乱暴にいえばどの畑にどの品種を植えても育つため土壌と品種の適合性まで考えない栽培家が多いシャンパーニュで、土壌の組成と品種との相性を知り、テロワールの表現という新たな世界を創り出している。

テロワールの表現はリューディ・シリーズのリリースによって究極の域に達した。希少極まりない接ぎ木なしのピノ・ムニエで造られた、Les Barresがそのひとつである。シャンパーニュでは他にボランジェなどごく限られた生産者のみが保有する接ぎ木なしの畑であり、偉大なヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズから造られている。ボランジェでは専門の栽培家が4人がかりだが、アレクサンドルはひとりで同じ作業を行うことからも、彼のただならぬ熱意と狂気とも表現された強い意思が感じられる。独特の赤い土壌由来のミネラル感を備えた、ピノ・ノワールに最適なLes Orizeauxや、シャルドネに最適なLes Heurtebiseとの比較はこの上なく興味深い。

国内外の専門誌で得る高い注目度と評価

世界唯一のシャンパン専門評価誌において、スタンダート・キュヴェでさえNVシャンパーニュ部門で有名メゾンに並んでTOP10にランクイン。またトップ・キュヴェのフィアクルは名だたるメゾンのプレステージ・キュヴェを越える評価を得ており、ロゼ部門では1位に選ばれていることで、シャルトーニュ・タイエが現在のシャンパンを代表する生産者に昇り詰めていることが証明された。
また、国内ではWinart65号『次世代を担う!期待の造り手10人』特集において、モノパーセル・モノセパージュを代表する生産者として大きく掲載された。その他国内外での専門誌での特集や掲載は次々と行われており、その注目度の高さと称賛は、数あるレコルタンの中でも群を抜いている。今シャンパーニュを語る上で、決して欠かすことができないのがシャルトーニュ・タイエである。

Technical Dataテクニカルデータ

オーナーElisabeth & Philippe Chartogne
醸造責任者Alexandre Chartogne
所有畑面積12ha
土壌厚い表土は砂質をベースに海抜により粘土、砂岩、石灰などタイプの異なる土壌が混ざっている。下層土はチョーク。
栽培方法ビオディナミ。除草剤を使わず、馬や重量の軽いトラクターで土を鋤き耕すが、馬や機械が入れないほど樹間が狭い畑は人の手で耕す。畑にはブドウ以外にも様々な植物が育つ。それぞれの植物は土地の状態を如実に反映するため、育っている植物の種類や生育状況を土壌づくりの参考としている。必要であれば、グリーン・ハーヴェストも行う。
醸造方法収穫後、区画ごとに空気圧プレス機で時間をかけてソフトなプレスを行う。発酵には土壌タイプによってステンレスタンク、卵型コンクリートタンク、バリックを使い分けている。ミレジムとフィアクルは人の手でルミアージュする。
メディア掲載『ニューヨーク・タイムズ』2003.11.12号
『ブリオ』2009.02号
『ル・グラン・ギド・デ・ヴァン・ド・フランス2010』byベターヌ&ドゥソーヴ「今年の注目すべき生産者」に選出
『ファイン・シャンパーニュ・マガジン』No.3
『ワイナート』65号

Item Listアイテム一覧

※アイテムリストは随時変更になります。
※価格は税抜き表示です。

N.V. Cuvee Sainte Anne Brutキュヴェ・サンタンヌ ブリュット

希望小売価格¥6300

スパークリング(白)

産地Champagne
ブドウ品種シャルドネ50%、ピノ・ノワール50%
熟成24ヶ月
アルコール度数12%ドサージュ5-6g/L

メルフィにある様々な土壌タイプの畑からのワインをブレンドすることでメルフィのエッセンスを昇華させ、シャルトーニュ・タイエが根差す地を総合的に表現したシャンパーニュ。リンゴの蜜のふくよかさとさわやかさを思わせるエレガントな香りが心地よい。旨みとして感じる細やかなミネラル感と果実のジューシーさに富むアタック。ハチミツやバターのふっくらとしたボリュームに加え、長期熟成の複雑さ、そしてアフターのフレッシュさが全体のまとまりを良くしている。高く広く華やかに感じられるのは、砂を多く含むメルフィのテロワールならでは。キュヴェ名はメルフィの守護聖人サンタンヌに因む。

N.V. Brut Roseロゼ

希望小売価格¥7000

スパークリング(ロゼ)

産地Champagne
ブドウ品種シャルドネ50%、ピノ・ノワール50%
熟成60ヶ月以上
アルコール度数12%ドサージュ6-7g/L

淡いオレンジからピンクの色調。深くスモーキーな香りは赤や黒の粒の小さなベリー、バラ、エキゾチックなスパイスを思わせる。目の詰まった果実は力強く、しっかりとしたミネラルが芳しい。シルクのような滑らかな質感も心地よい、由緒正しき正統派ロゼ。信じがたいほどのバランスとフィネスのワイン。

N.V. Cuvee Fiacre (2010)キュヴェ・フィアクル

希望小売価格¥13000

スパークリング(白)

産地Champagne
ブドウ品種ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%
熟成67ヶ月
アルコール度数12%ドサージュ6g/L

既に9世紀の文献の登場するシャンパーニュで最も古い畑のひとつル・シュマン・デ・ランスと樹齢55年の区画レ・ゾリゾーというメルフィの砂質系土壌の畑のブドウを用いた特別キュヴェ。特に素晴らしい年にしか生産されず、またフリーラン果汁のみを使用する贅沢な造りである。完熟リンゴ、ハチミツ、ブリオッシュの繊細かつ華やかな香り。フィネスと深みに富む極上のシャンパーニュ。

2011 Cuvee Les Heurtebiseキュヴェ・レ・ズルトビーズ

希望小売価格¥10000

スパークリング(白)

産地Champagne
ブドウ品種シャルドネ100%
熟成44ヶ月
アルコール度数12%ドサージュ5g/L

メルフィの南にある砂岩と石灰質土壌の区画レ・ズルトビーズのブドウのみを使用した単一畑のシャンパーニュ。グリルしたパンやバター、熟したリンゴのアロマ。凝縮した果実味を上品な酸が引き締める。優良な果実、古樹からもたらされる複雑味がストレートに感じられる。

2012 Cuvee Les Orizeauxキュヴェ・レ・ゾリゾー

希望小売価格¥14000

スパークリング(白)

産地Champagne
ブドウ品種ピノ・ノワール100%
熟成44ヶ月
アルコール度数12%ドサージュ3.5g/L

レ・ゾリゾーはメルフィの集落の南側に位置する単一畑で、1950年代に植樹された。砂と石灰が主体の土壌には鉄分が含まれ、粘土が少し混ざっているため、独特のミネラル感とふくよかさとが備わる。石灰系のミネラリーな香りが徐々に開き、ほのかなハチミツのニュアンスやブラックベリー、ブラックカラントなどのベリー系果実が現れる。じわじわと旨みがわき出る透明感あるふくよかな味わい。長い余韻はチョーキーかつエレガント。

2012 Cuvee Les Couarres Chateauキュヴェ・レ・クアール・シャトー

希望小売価格¥14000

スパークリング(白)

産地Champagne
ブドウ品種ピノ・ノワール100%
熟成44ヶ月
アルコール度数12%ドサージュ4.5g/L

レ・クアール・シャトーはメルフィの畑の中央にある単一畑。砂が混ざった粘土が豊富な土壌で、地表から80cm下にはチョークの層がある。すぐ近くにあり同じくピノ・ノワールが栽培されているレ・ゾリゾーとは土壌が異なるため、よりミネラル豊かな味わいとなる。密度、エレガンス、軽やかさを兼ね備えている。

2011 Chemin de Reimsシュマン・ド・ランス

希望小売価格¥14000

スパークリング(白)

産地Champagne
ブドウ品種シャルドネ100%
熟成56ヶ月
アルコール度数12%ドサージュ5.5g/L

シュマン・ド・ランスはメルフィの畑の東端にある単一畑。古くは修道士たちがワインを生産していたシャンパーニュ地方の最も古い区画の1つ。異なった何層もの砂質の土壌で鉄分を多く含む。シトラスピール、燻製、ローズマリー、ミントにミネラルなどのヒントが鮮明なフレーバーを構成している。張りがあり、クリスタルのような口当たりを持つキュヴェ。

2012 Cuvee Les Barres キュヴェ・レ・バール

希望小売価格¥16000

スパークリング(白)

産地Champagne
ブドウ品種ピノ・ムニエ100%
熟成44ヶ月
アルコール度数12%ドサージュ3g/L

レ・バールはメルフィの集落の南側に位置する砂質土壌の単一畑で、1950年代にブドウ畑が再建される中、昔のシャンパーニュ造りをしのぶために接ぎ木なしでピノ・ムニエが植樹された。熟したリンゴや南国果実、バニラの豊かな香り。パワフルな果実やキレのある酸が純粋に表現され、接ぎ木なしのブドウならではの溢れんばかりのエネルギーに圧倒される。余韻は長くクリーミー。

Messageお客様へのメッセージ

人はワインと同じです。年を経るほどに経験を身につけ、新たな物語を紡ぎます。人生とデギュスタシオンに最高の経験を重ねていただけますように。乾杯!
アレクサンドル・シャルトーニュ