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地域の多様性と独自のブドウ品種により、個性溢れるワインの宝庫であるスペイン。ワイン商として様々な造り手と交流を重ねる中でその魅力に目覚めたラファエル・デ・ハーンは、スペイン各地からの心浮き立つようなワイン・コレクションを生み出すべく2006年にボデガス・アバニコを設立。大学で農業を学び、テッラ・アルタでブドウの品質管理を監督していた妻のヌリア・アルテスをパートナーに、各生産地を代表するトップ・メーカーとのコラボレーションを通じて、テロワールと土着のブドウ品種のキャラクターにあふれたワインを世界に発信している。ただ伝統を踏襲するだけでなく、その本質を若い感性で洗練・昇華させる現代スペインの表現者であり、まだ設立間もないながらも、彼らのワインは専門各誌で高い評価を受けている。
トロを代表する醸造所として選ばれたヴィニャグアレーニャは、トロ最高峰のワインを目指して1999年に設立された。醸造責任者を務めるベアトリツ・パニャグアは、ジャンシス・ロビンソンが「身の毛もよだつ怪物」と評したレイシス1の蔵元ボデガス・サン・アレハンドロなど、スペイン各地での修業経験を持ち、女性ならではの細やかな仕事ぶりにラファエルが厚い信頼を置く若き醸造家である。
30haの所有畑では、テンプラニーリョがトロの気候風土に適合したといわれる黒ブドウ、ティンタ・デ・トロのみが栽培されており、フィロキセラの被害を免れた区画では、樹齢120年のブドウの樹を含め、接ぎ木なしの自根で育つ古樹が現存する。トロの真髄は、この地に特化したティンタ・デ・トロの古樹のブドウがもたらすピュアでパワフルなキャラクターだと確信したラファエルは、プレ・フィロキセラのブドウを用いてエテルヌム・ヴィティを生みだした。
エレガンスを損なわず、いかに品種とテロワールの個性を表現するかがチャレンジだったというが、これぞトロという力強さと、古樹ならではの自然な凝縮感、そして密度のある果実をより引き立て、複雑味と丸さを与える樽使いが素晴らしい作品が完成した。2007年の初ヴィンテージで早くも『ワイン・アドヴォケイト』のスペインのバリュー・ワイン100選に掲載された他、続くヴィンテージも高評価を受けており、その実力は疑いようもない。
<D.O.トロについて>
スペイン北西部の内陸に位置する。大陸性気候の影響を受け、年間降水量350-400mm、日照時間2,600-3,000時間、夏の気温は40度まで上昇し、冬はマイナス10数度まで冷え込むという乾燥した土地である。土壌は砂岩、固い粘土からなり、上層には石灰や礫岩が転がる。季節による寒暖差と、長く暑い生育期間により、果皮が厚く非常によく熟したブドウが得られるため、パワーと凝縮感に富んだ赤ワインに定評がある。
| オーナー | Rafael de Haan & Nuria Altes |
| 醸造責任者 | Beatriz Paniagua |
| 土壌 | 砂岩、粘土。畑の表面には鮮新世の石灰の礫石が転がる。 |
| 醸造方法 | 収穫されたブドウは香りと色素を最大限引き出すため、5.5度の温度管理の下、10日間プレマセラシオンされる。発酵温度は10日間かけて19-25度で10日間発酵の後、12日間果皮浸漬。プレス後、ワインはバリックでマロラクティック発酵し、10ヶ月間熟成される。バリックはNadalie、 D'Argaud、Sylvain、Demptos社のフレンチオーク製で、50%が新樽、50%が1年樽。また、そのうち70%がミディアムトーストより焼きが強いもの、30%がミディアムトーストのものを使用している。 |
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2009 Eternum Viti エテルヌム・ヴィティ
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2008 Los Colmillos ロス・コルミリョス
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