![]() |
|
ブルネッロやヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノと並んで、サンジョヴェーゼというトスカーナを代表する土着品種の個性を表現する唯一無二のアペラシオンであるキャンティ。その中心、フィレンツェとシエナに挟まれた伝統あるキャンティ・クラシコ地区を形成する9つのコミューンのひとつ、グレーヴェ・イン・キャンティにモンテカルヴィは位置している。1988年に念願かなってオーナーとなった英国在住のイタリア人レンツォ・ボッリは、偉大なワインを目指し、当時キャンティの名手ルフィーノの栽培・醸造を監督していたステファノ・キオッチョリにコンサルタントを依頼。現在トゥア・リータ等のトップ生産者のコンサルタントを務めるこのイタリア有数のエノロゴとともに、畑やセラーの基盤整理に着手した。
海抜300mのテラス状の斜面に広がる3.5haの所有畑は4つの区画に分かれており、最も古いものは1932年に植樹された1haに満たないサンジョヴェーゼの区画である。戦前に植えられ畑だけあり、植樹密度は6000本/haと高く、畝の幅も人ひとりが鍬をふるう程しかない昔ながらの様相だ。ねじれ曲がった古樹になる実の数は自然と制限されるため、グリーン・ハーヴェストの必要はほとんどない。しかし、1992年から2007年の間にやはり高密度で植樹された他の区画では、春は芽かきで4~6芽のみを残し、夏にはグリーン・ハーヴェストを行い、ブドウの樹1本につき1kg、つまりブドウの樹1本からボトル1本以上できないように厳しく収量制限している。
栽培には有機農法を採用し、畑の全てをグイヨで仕立てているが、特徴的なのは、樹高が地表から50cm以下と低いことだ。このような低い仕立てだと、土壌の成分がブドウに行き渡りやすくなるため、この土地独特の香りをより引き出すことが可能となる。さらに畑に自生する微生物の影響も受けやすく、ワインにはミネラル、野生のハーブやベリーの豊かな香りが備わるという。醸造においては、糖度・果皮の熟度共に十分なレベルに達したブドウを手摘みし、自然酵母にてゆっくりと発酵。細かな畑仕事に対し、なるべく人の手を加えない醸造について、娘のジャクリーヌは「十分に世話した畑から、皮まで熟したブドウを収穫してセラーに運ぶだけ」と語る。
1997年にレンツォが死去して以降は彼女が後を継ぎ、キオッチョリと二人三脚を続けた。彼らの並々ならぬワイン造りへの情熱により、1991年の初収穫以降クオリティは安定して成長を続け、1998ヴィンテージで初のトレ・ビッキエリを獲得。以降、様々な評価誌に取り上げられ、国際的に名を馳せる存在となった。
2003年にキオッチョリの手を離れた後、ジャクリーヌは新たな目標を得た。以前はIGTを1種類のみ生産していたが、グレーヴェ・イン・キャンティというテロワールを反映したワインを目指すならば、キャンティ・クラシコを手掛けるべきだと考えた。また、そうすることにより、樹齢80年にも及ぶ畑からのクリュ・ワインを造ることも可能となった。トスカーナのサンジョヴェーゼの美点をモダンな果実で表現する彼女の新たなワインは、今も変わらず多くのワイン好きを魅了している。
| オーナー | Jacqueline Bolli & Daniel O'Byrne |
| 醸造責任者 | Jacqueline Bolli & Daniel O'Byrne |
| 所有畑面積 | 3.5 ha |
| 土壌 | 砂岩 |
| 栽培方法 | 殺虫剤、除草剤、化学薬品を使わない有機農法。仕立ては全てグイヨで、地表からの高さは50㎝と低い。ブドウ1本につき、芽は4~6個のみになるよう春に芽かきされ、その後ブドウの樹1本につき2.2ポンド(約1kg)以下の収量になるよう、グリーンハーヴェストが行われる。 |
| 醸造方法 | 果皮まで熟したブドウを手作業で収穫。ブドウは除梗前に熱を冷ますために一晩おかれる。優しく破砕した後、タンクへ移して自然に発酵が始まるまで待つ。発酵が完全に始まるまで1-2日かかることも。アルコール発酵中はルモンタージュ、ピジャージュ、デレスタージュを行う。アルコール発酵後はプレスしてワインを500Lのトノー樽に移し、マロラクティック発酵と熟成を行う。 |
![]() |
2008 Chianti Classico キャンティ・クラシコ
|
||||||||||||||||
![]() |
2008 Montecalvi V.V. モンテカルヴィ ヴィエイユ・ヴィーニュ
|
||||||||||||||||
*アイテムリストは随時変更になります。
詳細はお電話045-222-8875(営業直通)にてお問い合わせください。