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カンティーネ・チョッリは、ローマの東60km、チェレステ山麓に位置するオレヴァーノ・ロマーノで5代続く生産者である。近年まで周辺のブドウ栽培農家と同じく、ブドウやバルクワインを地元の業者に売っていたが、祖父や父から伝統のワイン造りを学んだ現当主のダミアーノ・チョッリは、代々受け継いだ畑で育つラツィオの古い土着ブドウ、チェザネーゼの力を余すことなく発揮したワインを自らの手で世に出したいと考えていた。そこで、2001年に24歳の若さで家業を継ぐと同時に、独立した醸造所として元詰めを開始。瓶詰めを行うのは協同組合ぐらいだった当時、周囲の反応は冷ややかだったが、ロンコ・デル・ニエミツでコンサルタントを務めた友人のグイド・ブザットの協力の下、ワイン造りに心血を注いだ。
チェザネーゼという品種には、栽培範囲が広く収量が多いチェザネーゼ・コムーネと、限られた地区で栽培されるチェザネーゼ・ダッフィーレがある。コムーネよりコンパクトな房と小さな果粒を持つダッフィーレは、糖度が高くフェノール分が豊富なため、熟成に向く。海抜400-450mの日当たりの良い南斜面に広がるチョッリの畑では、このチェザネーゼ・ダッフィーレのみが栽培されており、高地のため寒暖のメリハリがある気候に、ストラクチャーと独特の風味を与える赤い粘土の火山性土壌と、テロワールも恵まれている。しかし、チェザネーゼの市場価格は低く、一昔前までは生産量を増やすために、一部の古い畑を除き、多産になる台木を用いたペルゴラと呼ばれる棚仕立てでの栽培が行われていた。これでは最も表現したいチェザネーゼのフローラルで芳醇なアロマを十分に引き出すことができないと感じたダミアーノは、元詰めを始めるにあたり、まず栽培方法を見直した。可能な限り有機農法を取り入れ、仕立をペルゴラからコルドンへ変更。また、一部の区画では収量が自然と低くなる台木でグイヨ仕立てに改植した結果、健全でバランスのとれた、目指すワインに理想的なブドウが得られるようになった
長い間、質より量が求められたこの地域において、クオリティを第一とするチェザネーゼの生産者の先駆けとなったダミアーノの勇気と情熱は、ふたつのワインを生んだ。チェザネーゼのアロマティックなキャラクターが素直に表現されたシレーネと、1953年にアルベレッロで植樹され、今や1本の樹に6房しか実を結ばない古い畑のブドウを用いた、チェザネーゼの真価を知るチルシウムである。「良いワインというのは、伝統、ブドウ、テロワール、この3つの要素が組み合わさって生まれる」というダミアーノの言葉通り、両キュヴェともこの地でチェザネーゼを育ててきたチョッリ家の誇りと、チェザネーゼとオレヴァーノ・ロマーノの相互作用がもたらした個性に溢れている。『ガンベロ・ロッソ』では「チェザネーゼのナンバー・ワン生産者」と称えられているダミアーノだが、更なる高みを目指し、親交深いバルバレスコの名手ソッティマーノを頻繁に訪れるなど、研鑽を重ねている。
| オーナー | Damiano Ciolli |
| 醸造責任者 | Damiano Ciolli |
| コンサルタント | Guido Busatto |
| 所有畑面積 | 6ha |
| 土壌 | 赤い粘土の火山性土壌 |
| 栽培方法 | 可能な限り有機農法で栽培。 |
| 醸造方法 | 温度管理(25度以下)の下、ステンレスタンクで発酵後、シレーネは30%をバリック、70%をステンレスタンクで熟成させる。チルシウムは使用年数の異なるバリックでマロラクティック発酵を行い、12ヶ月間樽熟。更に両キュヴェとも無ろ過で瓶詰めして2年瓶熟。 |
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2007 Silene シレーネ
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2007 Cirsium チルシウム
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